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愛犬編 毎日の食事、さまざまな情報、真実は?

毎日のわんちゃんの食事どうしてますか?

最近は一緒に寝て、一緒に食べて、一緒に遊んでという生活スタイルの方が多いと思います。

だからこそ考えたい毎日の食事。

こればかりは永遠のテーマになるのではないでしょうか。なぜかといえば正解がない。

そりゃあそうですよね。わんちゃんみんな個々の個性を持っているわけですから。

今までたくさんの質問から、その疑問を解明していきたいと思います。皆さんも一緒に考えてくださいね。

 

目次

最近のフードにはそれぞれ特徴があります

最近は本当にたくさんのフードがあり、それぞれ特徴があります。選択するほうとしてはどれを選んだらよいのか?というのがまさに一番多い質問です。
もちろん病気の子にはそれぞれ気をつけなければならないところがいくつかありますが、健康で特に問題がない場合にはどうしたら?のお声も多いです。

健康な子は特別何をというのはありません。ただし気をつけることは1つ。

「病気はだれにでもやってくる」

とうことです。うちのこは大丈夫なんてこと考えている方はいないとは思いますが、病気になったときに「なんで?」というお声も多いのです。
それは「こんなに良い食事を食べていたのに・・・」というのが一番多く聞こえてきます。

そうですよね。大切な子に変な物なんてあげられません。なのになんで?
たしかにそう思ってもおかしくないんだと思います。
でも、もしかしたら何かの情報から、これが良いと信じさせられるようなこともあるかもしれません。

これを食べるとこれだけ健康になりました!
この内容だからこのように愛犬の体に良いんです!
など様々な情報がとびかってます。

これを食べていたらよくなったよ
これを使っていたら良くなったよ

この内容もよくありますが、これを食べていたら病気になったというのは・・・あまりないですよね。
いろんな誹謗中傷にもなりかねないので、このようなネガティブ発言はないものです。
でもそれが一番知りたいところでもあるのではないでしょうか。

ただし。
食事だけが悪いわけではありません。
いろいろなことが重なって悪くなることも多いのです。

血液検査でひっかかってしまった!(肝臓数値が高いなど)

一番多い質問から、簡単に説明していきます。
(本来はいろいろな条件のもと、きちんとそれをお話したうえで内容をきちんと精査しています)

毎年春にはどの子もフィラリアの検査で必ず血液検査をしますよね。そのときには体の健康具合もみますからいろいろな数値が出てきていると思います。

病気でなければ基本的な血液検査をしますが、肝臓や腎臓などは気になるところです。

Q:数値が高くなっています。何がよくないのでしょうか・・・。

こんな質問が来ることは少なくありません。そんなときには「何が?」ではなく「なぜ?」を考えます。

何が・・・というのは特定しにくいのです。
栄養がどのように体にながれていっているのかを測定することはできないので、何がということよりなぜ?を考えた方が改善につながることが多いのです。

質問・・・・・・・・・「毎日の食事とおやつの内容を教えてください」

飼い主さんのこたえ・・「食事は通常のドライフードで、おやつにジャーキーをあげています。」

これは一番多い回答です。

ここで多分ジャーキーがいけないんじゃないか?と思われる方はいらっしゃると思います。
もちろん!なにがいけないかではないので、ここではジャーキーではありません。

例えば

☆犬種トイプードル
☆女の子
☆あまり運動は好きではありません。
☆年令6歳
☆お散歩も少しだけで排泄のみが目的
☆外より中にいるほうが好き

という条件があったとして。(これは例です)この条件がつくからこそ「何が」ではなくなります。

ではなぜ肝臓の数値があがってしまったのか(特に病気もなく薬も飲んでいないという条件です)

1,ドライフードの分析値をみます。
2,おやつの量と組成をみます。

このときにフードの粗タンパクと粗脂肪をみてみます。最近の食事は粗タンパクが高いものが多く、蛋白質の吸収が胃腸からスムーズにできず、胃炎をおこしたり膵炎を起こす子がいます。そこへお肉の塊であるジャーキーをおやつにとることで、タンパク量は素晴らしく高くなってしまいます。

簡単にいうと

「食べ合わせ」

まずはあまり運動をしないという状況の場合、蛋白質を必要とする量があります。それを超えて摂取した場合にはそれを排泄するための処理が必要となります。
そのために臓器をたくさん動かして、たくさん負担をかけてしまいます。

タンパク量の多い食事のときには、おやつはタンパク量の少ない物を選ぶということが大切になります。
これが基本形です。これに年令なども加わってくるので、この基本形をもとに改善方法を考えていきます。




特に多い疾患「癌」「悪性腫瘍」

これは次に多い質問です。

癌は病気でも様々な癌の種類があります。だから病気のなかでも多い病気の種類になっていると思います。
なぜ癌に?と思うことは多いと思いますが、癌は生まれたときに細胞をすでに体の中にもっています。
それを発症させるきっかけがあるかないかとも言われていますが、最近は環境ホルモンや医薬品の過剰な投与でも考えられます。

また少なくなりましたが、発色剤や添加物など(亜硝酸塩)が使用されている食材、フードやおやつもまだまだ存在します。それらがきっかけとなることもあります。

私たちが生きるために必要最低限の薬も、愛犬には厳しい量となりますから、食材選びなどの際にも「人間用だから大丈夫!」
ではなく、きちんと愛犬のために作られた、育てられた食材を選択してください。

癌によい食事はどんなものでしょうか?

癌細胞は糖分を食事としています。糖質の摂取が多いと癌は増殖していきます。

そのため脂肪分が高く、良質な蛋白質の食事が適しています。ただし、糖質というのはどの食事にも入っています。たとえばさつまいもなども糖質です。でもこの糖質がないと、脂肪やタンパクをエネルギーにかえることができません。

なので癌細胞の増殖をおさえるために放射線治療や抗がん剤などを使用することになりますが、これらもかなりの体へのダメージがあります。

私の場合、癌をもつ愛犬さんたちにはウエットフードでも1つの蛋白質もので吸収しやすいものをおすすめしていますが(リンク参照)まだまだ日本ではそこまでの食事がないのも現実です。そのため食べたいものをあげることも、病気を治すためではなくその子が望む物をあげるのも体に力をあたえる事ができると思います。

手作りの良さと落とし穴

手作りをされる方が増えたのは間違いないと思います。

たしかに昔はご飯にお味噌汁。。。まあ手作りといえば手作りですが(笑)
最近は愛犬のための手作りごはんといったレトルトや冷凍ごはんもありますし、手作りごはんのためのセミナーや本なども出版されていて多種多様の手作り食事がみなさんに愛されてきていると思います。

ドライフードには限界もありますし、手作りももちろん消化吸収や栄養価など、そのこにあったものを作ることはできるので良いと思います。

手作り食事の落とし穴

良いところはほかの本やセミナーでたくさん情報があるので、私は落とし穴のほうを書いていきたいと思います。

1,人間用でも薬は使用されています。
 これは先ほども書きましたが、人間用だからといって安全なわけではありません。欧米諸国のヒューマングレードというのは人間が食べられる食事という意味合いももちろんですが、トレーサビリティがとれているということです。トレーサビリティというのは生産者がわかるということですが、その生産者さんがどのような飼料を使用して家畜や穀類、お野菜を育てたのかがわかるということです。

日本のスーパーでも生産者さんの顔ののっているお野菜などもあります。そのようなものを選ぶと良いですね。

2,塩分が測定しにくい
実は塩分っていうのは一番測定しにくいのに、心臓や腎臓に影響します。たまに手作りの野菜をジュースなどで代用される方もいますが、これは要注意です。
実際に野菜本体にもナトリウムやカリウムが含まれています。その測定は人間に問題ない量であれば特に特保や栄養分析値の必要な物でない限り測定は必要ありません。
ペットフード(ペット用の食品)と人間の食品の基準値は異なります。もちろん体重も違うので当然ではありますが、基準値が定められているのは人間の健康に対しての基準値です。愛犬とはまったく異なりますので特にレトルトなどの塩分に関しては注意が必要です。

3,栄養素を吸収できない可能性がある(膵炎)
健康であっても、なかなか食べたものすべてを吸収するわけではありません。残渣となって脂肪になったり、排泄物処理されるものもあります。それらはどうやってそうなるのか考えたことありますか?
排泄物も残渣の脂肪も結果、そのような形に変えるために内臓たちは働きます。無駄な物にたいしてもきちんと対応してくれるのが私たちのもつ体の機能なんです。それだけですむのであれば問題はありませんが、それが内臓へのダメージになることもあります。

その中で一番こわいのは膵炎です。水や食事を受け付けられず、1週間は点滴などを受けて内臓を休めることになります。またその間嘔吐や下痢のような仕草や声をだすので見ているのもつらいですし、何も食べずに寝てばかりいれば心配にもなります。
そのため栄養価の吸収をしやすい形にして残渣の残りにくい食材を上手に使用することが必須になります。

フードの裏事情

みなさんがよく、フードの原材料に対して

☆ミールはよくないのでは?
☆とうもろこしが良くない
☆オイルの酸化がある
☆海外製品は輸送上の品質管理ができない
☆グレインフリーではない

などなど。

このような裏事情がインターネットの情報で様々書かれているようですが、これの問題点をきちんと考えて質問されることが少なくだいたいインターネットで情報を仕入れています。

でも皆さんもきっとよく知る業界でたとえば疑問が投げかけられていることに対して「こんなわけないのに・・・」と思うことありませんか?

裏事情なんてそんなものです。
自分が良く知る世界と置き換えてみれば見えてくる真実もあります。


とはいえ、この上記に書かれたことをいけないと思う方がいるのは事実なので少しだけ書いていきますね。

なぜこれはダメの烙印を押されたの?

☆ミールはよくない
ミールというのは挽くという意味があります。その昔

「ペットフードは死んだ家畜をお肉もなにもかも混ぜて作った」

と聞いた(読んだ)ことがあります。それは、どの商品を対象というわけではなく、ペットフードというように書かれていました。

たしかにこれを読めば間違いなくとさかや爪や毛なども含んでいると思うでしょう。そして死んだ家畜というのも問題です。

もちろんですが、生きているものを殺して食材にするわけですから間違ってはいません。書き方言い方の問題もあるのでしょう。
ですがミールというのはそういうことではなく、お肉や心臓、肺など栄養的にも優れた場所を一緒にしてそれを挽肉にし、使用していますという意味のものがあります。
それをいうなら家畜の毛はどのように処理しているのか知っていますか?と聞くと、そこはあまり問題ではないのか、知らない方が多いので真実をお答えしています。(ここは知りたい方は下記リンクよりお問い合わせください)

結局のところ、「どの部位をどのように栄養として取り込むためにどのような製法が必要なのか!」

ということが大切なのであって、ゴシップのような記事の場合にはあまり意味のないことを記載していることも多いのは事実です。
そのため各製造業者さんにきちんとミールについて説明を受けられるのが1番だと思います。

☆とうもろこしが良くない
とうもろこしにダメの烙印が押された!私は大好きなので少し悲しい・・・そんなことはいいのですが笑

トウモロコシのひげや茎などは消化が悪いのですが、調理法によってはすばらしい栄養素を持っていたりします。(最近はお茶になったりしていますね)
またとうもろこしの粒自体も、食物繊維やビタミンが豊富で栄養素的には良い食材なんです。

ペットフードとしてもスターチになったりグルテンになったりといろいろな形に変われるものというのは貴重です。これが栄養を吸収するための着火剤になるのでとうもろこしというのは素晴らしい食材の1つとなります。

☆オイルの酸化がある
脂分というのは酸化するのは当たり前なのですが、それをストップさせるためのものもあります。それがビタミンEです。ビタミンのなかでもビタミンA D E Kというのは油性ビタミンで脂が溶けるビタミンです。これらは酸化しにくい性質のためオイルをオイルで酸化することを防ぎます。

ただどうしても最後の吹きつけ処理をするフードの場合、酸化しやすいのでそのようなフードに対しての「酸化しやすい」ということなのだと思われます。
最近は製法が1つではないので、吹きつけ処理をしないフードも多く、これらもフードメーカー様にお問い合わせいただくと良いと思います。

☆海外製品は輸送上の品質管理ができない
たしかにそのとおりですね。まさか自分がコンテナの中にはいったところで品質管理はできません。
ただし、それもふまえての製造をしていますし、そのために様々な努力がなされています。メーカーさんごとに品質が本当に悪いのかということを確かめることが必要だと思います。

ただ日本のように高温で湿度の高い先進国での保管もかなり重要です。輸入の最中よりも日本での保管状況なども調査する必要があると思います。

☆グレインフリーではない
グレインフリーのことについてはあちこちで聞かれますが、ではなぜグレインフリーでなければならないのか・・・。それは愛犬たちは穀物を消化する機能がないと言われています。まあそれは唾液のアミラーゼが・・・という難しい話になるのですが、それは愛犬にもきちんとアミラーゼを作っている臓器があるので、特に消化できないわけではありません。

このグレインフリーが流行する少し前に、アメリカでフードによる事故が発生しました。そのときの原料であった米や小麦に農薬が多く含まれていたために多くの愛犬たちが命を落としたのです。
それをあたかも穀類のせいにしたのは、どこかのメーカーさんなのかもしれません。

あとはオオカミ説ですよね。これは有名です。肉食のおおかみが祖先ですという理由がよく話題になりますが、犬は犬です。オオカミではありません。

またアレルギーになりやすいというのも1つの説にありますが、これもまったく根拠がなく、なぜこのような説が出てきたのかと思われます。

穀類は大切なんです。コンロの上にお鍋があって、その中にはお肉がたくさんはいっています!それはそのままでは料理できません。コンロの火がつかないと生のままそこに存在するだけになります。
その火の役割をするのが穀類なのです。炭水化物や糖質ともいいますね。またお米にはよい澱粉質が含まれているのですばらしいアミノ酸なども体内に放出してくれます。





最後に・・・

私は手作りにもペットフードにも善し悪しがあると思います。

手作りにはその子にあった食事にできます。愛情もたっぷりです。
ペットフードは動物栄養学や体の機能にたけている人たちが研究に研究を重ねて作っています。

食事は大切です。
愛しいと思うからこそ真剣に悩みます。

でも迷ったら愛犬をみてください。必ずそこに答えがあります。
私たちが納得する食事ももちろんですが、愛犬のたべっぷり、排泄、体の状態などをみて調整することが一番大切です。

様々なご意見や情報は参考にしながらも、いつもそばにいていつも一緒に過ごしている飼い主さんが一番よく知っているということを忘れないでください。

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